映画館、それは私と世界を繋ぐ場所。
映画館、それは夢を見せてくれる場所。
映画館、それは私が私らしくいられる場所。
あなたにとって、映画館とはどんな場所ですか・・・?
小洒落た書き出しで失礼いたしました(笑)
2020年、私たちは未曾有の事態に直面し、新しい生活様式を送り続けています。
一度は全国の映画館が休館を余儀なくされ、大きな打撃も受けました。
その影響は未だ消えることなく、苦境が続いている状態と言えるでしょう。
しかし、日常から映画館が遠退いた昨今、やっぱり私たちは映画館が好きなのだと、改めて感じることができました。不要不急の外出を控える、通称「おうち時間」の浸透によって、多くのストリーミングサービスが会員数を増やしたようです。無論、私もその1人であり、「おうち映画」を楽しんでいたわけですが、映像を観るだけが映画ではないと感じたことも確かです。
赤や青の魅惑的なネオンが光る入り口。
ポップコーンの甘い香りと、コーラが注がれる音。
暗闇の中から現れる巨大なスクリーン。
見ず知らずの人たちと時を同じくして、笑ったり、怯えたり、泣いたりするあの瞬間。
これらはほんの一例ですが、どれも映画館でしか味わえない貴重な体験です。
すべての道は映画館に通ず!とまでは言いませんが、映画館は、映画を観るためのすべてが存在する場所です。むしろそれしかありません。贅沢の極みです!
その一方で、敷居が高くないことも映画館の魅力です。
大衆文化の代表格とも言える映画だからこそ!映画館は常に扉を開けて、私たちを迎え入れてくれます。座席の優劣もありません。誰もが同じように楽しめる平等な空間です。そして、幾つになっても、ワクワク・ドキドキ!できる場所です。
そうは言っても、映画館で観ることが絶対なのだ!とは言えません。
技術が進歩し、価値観が多様化する今、十人十色、それぞれの楽しみ方があっていいと思うのです。加えてこのようなご時世では、声を大にして映画館に誘うのも憚られます・・・。
それでも映画館は100年以上、変わらぬ姿であり続けています。
世界初の映画館と言われているシネオグラフ館の登場から、映画館の役割は変わることなく、私たちの日常に最も身近な娯楽として存在しています。ロマンですねぇ。
何も特別な場所ではないが故に、誰の中にも思い出として残り、また足を運びたくなるのではないでしょうか。
そして思うのです、やっぱり私たちは、映画館がすき、と。
最後にもう一度・・・あなたにとって、映画館とはどんな場所ですか?
来たる東京国際映画祭で、「映画館で観る」ことの素晴らしさを、再確認してみませんか?
マスクを付けて、お待ちしております☆
(執筆者:ひろたか)
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